手持ちのパスポートの有効期限を延長する方法として「切替申請」というやり方があります。
すでにパスポートは持っているけど、長期間海外に行く予定だからパスポートの有効期限の延長手続きをしたい
という方は、この記事を参考にしてみてください。
「切替申請」をこれから行う方に向けて、その内容と申請手順についてお伝えします。
パスポート更新(切替申請)の手順と必要書類
まず切替申請とは、ずばり「現在、持っているパスポートを失効させて新しいパスポートへ更新を行うこと」です。
有効期限が新しくリセットされて更新日から10年間有効となります。(20歳未満は5年間有効)
手持ちのパスポートの有効期限にプラスして10年間ではありません。※そういった申請方法はないです
また、切替申請は誰でも申請できるわけではなく、対象者が決まっています。
(詳しくは最寄りのパスポートセンターの条件をご確認ください)
<切替申請の対象者>
①現在持っているパスポートの有効期限が1年未満になった方
②何らかの理由(結婚・養子縁組等)で、戸籍上の氏名や住所が変わった方
③就労や留学等で、ビザを取得するにあたり、パスポートの残存有効期間が不足する方(例えば、後2年有効期限があるけど4年間留学に行く等)
またややこしいところで、切替申請とは別に「記載事項変更申請」というものもあります。
「記載事項変更申請」の方が更新費用が安いです。
状況によっては、切替申請ではなく、こちらの申請方法で問題がない方もいますので確認してみてください。
切替申請と記載事項変更申請の違いについて 「名前や本籍等の登録情報が変わっただけで、有効期限は延長しなくてもOK」という方は「記載事項変更申請」でも申請可能です。 両者は有効期限を新たに設定する(切替申請) or 現在有効中のパスポート期限を引き継ぐ(記載事項変更申請) の違いと、申請費用の違いがあります。 申請費用は、切替申請が16,000円で、記載事項変更申請が6,000円です。 申請日から新たに10年間の有効期限延長を希望する場合は「切替申請」です。 現在の有効期限のまま登録情報だけを変える場合は「記載事項変更申請」と覚えておきましょう。 特段、長期での海外渡航などの予定がなく、有効期限を延長する必要がない場合は記載事項変更申請で十分かと思います。
下記では「切替申請」に特化して内容を記載していきます。
切替申請をするための必要書類
必要書類
- 一般旅券発給申請書(新規・切替用 1通)
- 申請日前6ヶ月以内に撮影したパスポート用写真(1枚)
- 有効中のパスポート
- 申請日前6ヶ月以内に発行された戸籍謄本/抄本(1部)
各準備物について、詳細をお伝えします。
一般旅券発給申請書(新規・切替用 1通)
パスポートセンターのWEBサイトからダウンロードができます。
印刷をする際は、拡大縮小設定にご注意ください。
ダウンロードした基準よりも小さすぎたり大きすぎたりするサイズで印刷をしていると書き直しをくらう可能性があります。
ダウンロード・印刷が面倒くさい場合は、パスポートセンターに用紙がありますので、当日その場で記入して申請することもできます。
内容としては、氏名・現在持っているパスポート情報・本籍住所・緊急連絡先の記入等です。
なので、本籍住所とパスポートを忘れずに持っていけばその場で記入できます。(印鑑も不要です ※2020年現在)
申請日前6ヶ月以内に撮影したパスポート用写真(1枚)
パスポート用写真の規格は、縦45㎜×横35㎜です。
その他にも「顔の中心から写真の両端までは15mmから19mm」など細かい規格が設けられています。
なので、写真屋か道中にある証明写真BOXで撮影しましょう。
(自分のカメラで撮ることはお勧めしません)
証明写真BOXでも、頭上と顎の先端をラインに合わせたりして細かく機械の指示があるので、すんなり撮影できます。
(金額は大体1回で800円〜1500円くらいです)
証明写真は一般旅券発給申請書には貼らずに、1枚だけ切り取った状態で窓口に提出します。
有効中のパスポート
一般旅券発給申請書とパスポート用写真は最悪忘れても、窓口で用意が可能です。
(パスポートセンターには証明写真が取れるスタジオが併設されています)
ただし、有効中のパスポートは持参を忘れると申請ができません。
必ず持参するようにしてください。
また、古いパスポートに有効中のビザの印鑑や書類が貼られているケースがありますが、該当する方はそちらも持参しましょう。
申請日前6ヶ月以内に発行された戸籍謄本/抄本(1部)
本籍が現在住んでいるところと同じ場合は、最寄りの区役所で即日発行ができます。
また電車や車等で、自分の足で本籍のある区役所に出向く場合も即日で発行することができます。
本籍が地方などにあり、自分でいけない場合は「取り寄せ」という形になります。
取り寄せ方法は、区役所によって若干異なると思いますが、下記①〜③の手順です。
①指定の取り寄せ申請書に必要事項を記載する
②戸籍謄本の申請費用として、必要金額を「定額小為替」(郵便局で購入できる現金の代わりになる紙)を購入する
③取り寄せ申請書・定額小為替・返送用封筒(切手付)を一緒に区役所宛に送付する
取り寄せ方法の詳細は、区役所のHPに記載があります。
取り寄せの場合は、大体、申請書の送付から、戸籍謄本の到着まで8日間程度はみておきましょう。
切替申請:当日の申請方法(流れ)について
ここからは当日の申請手順についてお伝えします。
▼一般旅券発給申請書を、パスポートセンターの窓口に提出
窓口の担当者から持ち物についての確認をされます。
確認項目
- 戸籍を確認できる書類はあるか
- 有効中のパスポートは持ってきたか
- パスポート用写真はすでに持っているか
- 記載事項変更申請ではなく、切替申請でOKか(私の場合は、かなり有効期限が残っていたので念のため確認されたのだと思います)
全て用意済み・間違いないことを伝えます。
▼規格・記載情報の確認
窓口で番号札を渡されて数分待つと別の窓口から「No.」の呼び出しがあります。
呼び出された窓口へ行き、申請書類の規格確認に入ります。
確認内容
- 申請書の用紙は規定通りの大きさか。
(私の場合、「若干、小さいけどギリギリ許容範囲ですかね・・・OKです。」って感じでセーフでした笑) - パスポート用写真は規定通りの大きさか。(全体サイズ/顔まわりの寸法等を定規で測られます)
- 戸籍謄本の情報と申請情報があっているか。
主に上記の3つを確認されて、申請自体は終了です。
手持ちのパスポートは穴を開けて返却されます。
そして、その場で申請完了と同時に「10年用パスポート(旅券)引換証」と記載されたピンク色の用紙をもらいます。
引換証は、パスポートの受け取りの際に必要になるので無くさないように保管しておきましょう。
▼受取日・受取方法の案内
申請の最後に、受取日と受取時の手数料について案内があります。
受取日はパスポートセンターによりますが大体、申請日を1日目として6日間〜8日間かかります。
その場で「今日申請いただいたので○○日の9時から受け取り可能です」と案内がありますので受取日を確認しておきましょう。
また受取りの際は、申請完了と同時にもらった「10年用パスポート(旅券)引換証」と記載されたピンク色の用紙に、
切替申請代金分(16,000円)の収入印紙を貼って、窓口に提出する必要があります。
収入印紙は、パスポートセンターに併設されている専用窓口で購入できますので
申請日の帰りについでに購入しておくと良いかと思います。
以上で申請完了です。
あとは申請完了日以降に申請したパスポートセンターに行き、収入印紙を貼った引換証を指定の窓口に提出するだけです。
早ければ10分足らずで申請が全て完了します。
(私は、平日に行って待ち人0人でしたので本当にすぐに申請が終わりました。)
忘れ物がないようにチェックして、スムーズに申請を行いましょう。