今回は海外赴任が決まった際に、「これからどんな準備が待っているの・・・?」と不安に思う方へ、私の実体験をもとに準備リストをお伝えしていこうと思います。
ちなみに、夫の海外赴任先はアメリカ(ニューヨーク)です。
内示後、3ヶ月先にはアメリカでの生活を開始するという予定で、早々に夫の準備がスタートしました。
当時は準備の全体像が見えず「次は一体どんな準備があるのだろうか。。」と不安&モヤモヤしていたことを覚えています。
こういう記事を事前に読めていたらな・・・と感じたので今回の執筆に至りました。
ということで、まずは旦那さん側の準備リスト概要です。
海外赴任の準備リスト(旦那さん側)
※関連記事のある項目にはリンクを入れています。
- 引越しの手続き、配送準備
- 現地の住宅探し
- パスポートの期間延長申請
- ビザの取得(駐在員ビザ)
- 運転免許証の更新(国際免許証の手配)
- 住民票の除籍
- 健康診断の受診
- 歯科検診
- 携帯電話の解約またはSIMフリー変更
ざっとこのくらいでしょうか。
他にも、車を保有していればその売却または配送関係や加入している保険の手続きなどもありますが、大半の方に共通するモノをまずは上記リストに挙げてみました。
基本的には、会社側のサポートで順を追って必要書類や申請を行えば大丈夫です。
適宜、わからない部分は担当人事がついてサポートをしてもらえるはずです。
ただし、奥さんには情報がなかなか伝わりにくいのでこのページで準備物を確認していきましょう。
(今読んでいる方が、赴任される本人である場合は、パートナーに概要を伝えてあげると全体像が見えて安心するかなと思います)
準備リストの概要がわかったら、パートナーにも共有しよう!
海外赴任の準備リスト(奥さん側)
※関連記事のある項目にはリンクを入れています。
※新しく追加した項目にマーカーを引いています。
- 引越しの手続き、配送準備①(旦那さんと同タイミングで一度引越し)
- 健康診断の受診
- 歯科検診
- 会社の退職手続き(※該当者のみ)
- 扶養申請(※該当者のみ)
- パスポートの期間延長申請
- ビザの取得(配偶者ビザ)
- 引越しの手続き、配送準備②
- 運転免許証の更新(国際免許証の手配)
- 住民票の除籍
- 携帯電話の解約またはSIMフリー変更
妻として帯同するために準備するものは、旦那さん側と大きくは変わりません。
現在、会社に勤めている方が退職する場合、退職手続きと扶養申請が必要になるので多少手間がかかります。
ただし、海外赴任をする方のほとんどは「先に夫が滞在国に行き、生活基盤を整えてから数ヶ月後に家族が行く」というケースが多いです。
なので妻や帯同する家族の方が準備期間に余裕があるので、焦らずに少しずつ必要なものを揃えていけば大丈夫です。
また、一番大事だと思うのは駐在妻としての意識(心づもり)です。
詳しくは下記でお伝えしますが、自分から情報を取りに行くつもりで積極的に関わって行く姿勢が大事だなーと実体験を通して感じました。
その際に必要な心づもりを3つお伝えします。
駐在妻としての最初のステップは、情報整理から始まる!
まずパートナーが会社から海外赴任の辞令をもらってきたら、必要な情報を整理するところから始めましょう。
ココがポイント
情報を的確に得るところから、海外赴任の準備は始まる!!
妻として真っ先に下記のことを確認しましょう。
step
1どこの国に行くのか
世界は196ヵ国もの国があります。
赴任予定の国や、具体的に会社の支店がある場所を聞いてGoogleで所在地を検索してもいいかと思います。
赴任地に関して、有名な都市名を挙げて会話することが多いですが、実際には田舎のエリアに会社がある・・・なんてことも少なくありません。
特にメーカー等の場合、地価が安い郊外に工場などがあるので中心街とは離れた場所に住む駐在員たちもいます。
step
2いつ行く(赴任する)予定なのか
会社にもよりますが、基本的に海外赴任の内示は赴任の3ヶ月前くらいに話があるパターンが多いです。
赴任する時期が決まっている(現地がこの時期に来て欲しいと要望を出している)ことがあります。
step
3どのくらいの期間、駐在するのか
数ヶ月間から長い場合は5年間と、状況によってピンキリです。
行く年数によって今後の準備すべきものが変わってきますので、よく確認しておきましょう。
(パスポートの更新や、ビザの取得要否が変わってきます)
step
4家族もついていく(帯同する)予定なのか
危険地域の場合は、家族帯同を不可にしている場合もあります。
特に商社やインフラ関連会社などは開発途上国(の中でも危険な地域)に駐在になる機会があるかと思います。
step
5それは決定事項なのか
話があったという時点では、実は不確定な要素がたくさん存在しています。
こちらはポイントになりますので、次の説明で後述します。
・・・以上、5つの確認ポイントをお伝えしました。
よくよく考えれば超基本的な質問ですね。
これを読んでいる方の中には「え?もちろん聞いてるよー。」と思う方もいるかもしれません。
しかし、私の当時の状況を振り返ると「海外赴任の話があった」ということに驚きすぎて冷静に質問なんて出来ませんでした。
なので、この先のことをしっかりと話合いスムーズに準備に移るために、上記についての情報を妻として把握しておくと良いかと思います。
夫の話をよく聞いて、“正しい”情報を得よう!
先ほどの確認事項の中で、「5.それは決定事項なのか」を5つ目をポイントとしてあげました。
ここは自身の実体験から重要だと感じたため、覚えておくべきポイントとしてあげました。
なぜかというと、、夫から得た情報は、まだ確定ではない可能性が高いからです。
場合によっては上司から
いや、君がよければと思っているけど他の人にも声をかけている・・
実は、他にも国の候補はあるんだけど・・・
など言われている可能性があります。(もはや辞令ではない・・・)
なので早とちりして、友人や家族などにすぐに報告せず一呼吸おきましょう。笑
実際に私の夫も、最初は「アメリカにいきそうだけど、まだ先だと思うよ〜。」って感じでした。
しかし、よくよく聞いてみると
「ひとつ上の先輩にも声をかけてるみたい。」
「最終確定ではない。一応3ヶ月後までに来て欲しいらしいけど、もう少し先でも調整はできるかもって・・・」
と、かなり曖昧でした。
ですが、質問したことによって最初よりは詳細な情報を得ることができました。
(最低限、「まだ確定ではないんだ」ということがわかりました)
夫の一言をすぐに鵜呑みにせずに、
・・・それって確定でいいんだよね??
ライフ(結婚・出産)についての相談事は早めに二人で話し合おう!
このタイミングで結婚や出産などのライフイベントがある場合は、その対応についても二人でしっかりと話し合いましょう。
もちろん会社にもよりますが、規定のサポート以外にも事情に応じてある程度は応えてくれる可能性があります。
ダメもとで、旦那さんを通して会社に要望を伝えてみると良いと思います。
参考までに私の場合は、ちょうど海外赴任の時期に、グアムでの挙式を予定していました。
すでに予約をして、家族も招待している中で今更キャンセル・・・ということだけは避けたいと思いました。
なので夫に、「結婚式はどうする?延期?できれば式が終わってから行って欲しいな。。準備もあるし。。」とダメもとで伝えました。
結局、結婚式前に赴任先へ旅立ちましたが
結婚式の時には、そのために戻ってくるというカオスな状況で無事に挙式をあげることができました(笑)
会社側に事前に挙式を控えている(&できれば挙式後の赴任を希望していた)ことを伝えていたこともあり、しっかりと有給休暇&旦那の行き帰りの交通費も会社にサポートしてもらいました。
まずは「引越し」関連から。パートナーと協力して進めよう!
海外赴任が決まったら、一番初めの準備は「引越し」です!
ここだけは、夫の準備期間に合わせて妻も一緒に準備が必要ですので夫婦で協力して進めましょう。
現在一緒に住んでいる人は夫の海外赴任に伴って、現在の住居をどうするのかを決めて、それに伴う準備が必要となります。
ここは、夫一人で行うのではなく夫婦で準備する必要がありますで事前に理解しておきましょう。
- 引き払う
- 条件にあった新規物件を契約する
- 実家に戻る
- そのまま現在の住居に住み続ける
→その場合は、世帯主を自分の名義に変更しましょう。
- (分譲の場合)他者に貸し出す
ちなみに私の場合は、同棲をしていたのですが「費用」「通勤時間」を考慮して実家に戻りました。
実家の方が、家賃も安い(笑)のと、通勤に便利な駅に住んでいたため赴任まで居候することにしました。
そのため、夫の引っ越しタイミングに合わせて、業者さんに一緒に荷物運搬をお願いし、 自分の必要な荷物は実家に運んでもらいました。
時期がずれると、奥さんは引っ越しを2回することになる(赴任先含めれば3回になることも)ので
住まいが変わる方は旦那さんの引越しタイミングに合わせて、一緒に済ませてしまうことを強くおすすめします!
引越し関連だけは、旦那さんと一緒のタイミングで進めよう!
赴任前(渡航3〜6ヶ月前)から用意おくと効率的!4つの準備物
引越し関係と同時期くらい(渡航3〜6ヶ月前)から用意しておくと時短になる、4つの準備物についてお伝えします。
パスポートやビザの申請の際に、提出が必要な書類になりますので、こちらも早めに準備しましょう。
- 戸籍謄本の取り寄せ(準備時期:赴任日から3ヶ月以内のものを用意)
- パスポートの切替申請(準備時期:赴任することが決まったらいつでもOK)
- パスポート用 証明写真の取得(準備時期:切替申請日から6ヶ月以内のものを用意)
- ビザ用 デジタル画像・原本の取得(準備時期:ビザ申請日から6ヶ月以内のものを用意)
4つの準備物、それぞれの詳細について書いていきます。
戸籍謄本の取り寄せ
アメリカのビザ取得には、申請の際に「戸籍謄本の原本」が1通必要となります。(ビザ申請時、発行から3ヶ月以内のもの)
また、次に挙げる「2.パスポートの切替申請」時にも戸籍謄本が必要となりますので、最低2通は準備しておきましょう。
(私は足りない!となるのが嫌だったので4通用意しました)
取得するには、戸籍がある区役所にいけば即日発行ができます。
ただし人によっては、戸籍の登録地が現在の居住地と異なる方もいるかと思います。
むしろそっちの方が多いかもしれません。
戸籍のある区役所に行ける距離であれば、即日発行できるので多少遠くても足を運んだ方がいいかと思います。
戸籍がある場所が遠方で行くのが難しい場合は、郵送もできます。
郵送の場合、下記の準備がざっと必要です。
<戸籍謄本を郵送手配する場合の準備物>
①定額小為替の準備(戸籍謄本をもらうための手数料。郵便局で購入可能)
※必要金額は、戸籍謄本のある区役所のHPに記載されいます。「戸籍謄本の取り寄せ_○○市」などで検索してみましょう。
②申請書の記入(指定用紙をコピーして必要事項を記入)
※申請書は、戸籍謄本のある区役所のHPでダウンロードできます。印刷して必要事項を記入します。
③切手の購入(送付分と返送分の切手も一緒に購入)
④封筒の購入(送付用と返送用の封筒を一緒に購入)
郵送物が区役所に届いてから、戸籍謄本到着までに大体6営業日はかかります。
ですので、早めに取り寄せておくとタイムラグがなくて効率的に準備が進みます。
パスポートの切替申請
赴任前に行う準備物の2つ目は「パスポートの切替申請」です。
こちらは、赴任の期間によって必要な方とそうでない方がいますので要確認してください。
最初に言っておくと、結婚等で名前が変わった方は「パスポートの切替申請」を行った方がいいでしょう。
記載事項訂正(追記ページでのスタンプ修正)で旧姓から新姓に変更している方も、
パスポートの切替申請を行い、新規に取得し直すことをオススメします。
記載事項訂正のままだと、場合によってはアメリカ入国手続きの際に記録の不一致が起こり手続きがややこしくなる可能性があるそうです。
余計なリスクを回避するために、切替申請は行っておいた方が良いでしょう。
なお、パスポートの申請から受取までの日数は、申請の種類や申請窓口・受取窓口によって異なりますが、原則としては下記の考え方で6日間〜8日間ほどです。
パスポートセンターHP文中抜粋・・・「受取までの日数は、申請日を1日目とし、土曜日・日曜日・祝休日及び年末年始(12月29日から1月3日まで)を除いた平日のみを数えた日数です。」
→切替申請の方法については、別記事で掲載していますので、よろしければご覧ください。
パスポート用 証明写真の取得
2.パスポートの切替申請を行うにあたって、証明写真の取得が必要です。
縦45㎜×横35㎜サイズの証明写真を予め準備しておきましょう。
6ヶ月以内に撮影したものであれば問題ないので、渡航3ヶ月前と言わず時間がある際に、早めに準備しておくと良いかもしれません。
ビザ用 デジタル画像・原本の取得
こちらも3.と同様に証明写真の取得です。ただし、異なるのは「デジタル画像」つまり画像データも必要であるという点です。
アメリカのビザ申請の際に、オンライン上でデジタル画像の提出が必要となります。
また、大使館での面接時には原本の提出が必要です。
詳細を確認したい方は下記のアメリカ大使館発行の資料を確認下さい。
ということで、画像データと原本写真を予め準備しておくと良いでしょう。
取得方法はいろいろとありますが、オススメは道端によくある証明写真ボックスの機械を利用する方法です。
写真屋を利用するのも、もちろん可能ですが少々割高なのと、入国審査官以外は特に誰に見せるでもないので見栄えに拘らなくて良いものかなと思います。なので、できれば安価にかつ簡単に撮影できる方が良いですよね。
最近の証明写真の機械は、「データ受け取り」もできるのでいつも通り写真を撮って、
出てきた写真のQRコードを読み取り、スマホからデータ取得・・・なんてこともできます。
お近くの証明写真機がデータ受け取り可能かどうかぜひ調べてみてください。
ちなみに、富士フィルムの証明写真ボックスはデータ受け取りも可能です。
下記リンクからお近くのボックスを検索できます。
リンク▷ 富士フィルム 証明写真ボックス
注意!!
アメリカビザは背景がカラーだとNGです!
なので、白無地を選択して撮影してください。
通常は青い背景になっているようですので、背景が選択できるモード(追加300円くらいでした)で写真撮影を行ってくださいね。
(※私はこれでミスってもう一度取り直しました。。)
最後に
はじめのうちは、何から始めていいのか、それさえもわからない状況からのスタートです。
とにかく、色々やらないといけないのか〜〜。早めに準備しとこ。
とだけでも、理解いただければ良いかなと思います。
例えば、戸籍謄本の取り寄せには約1週間、パスポートの切替申請にも約1週間かかります。
パスポートの切替申請には、戸籍謄本の提出が必要ですので、同時進行で準備を進めることはできません。
そのため戸籍謄本の準備からパスポート取得まで、最大2週間程度かかります。
おまけに証明写真の取得や必要書類の確認・記入時間なども入れると、ちんたらやっていたら1ヶ月くらいかかってしまいそうです。
私はまんまとこの罠にかかりました。時間が本当にもったいない。。
暇だったのに、なんでもっと早めに必要書類やらを準備できなかったのかと。(苦笑)
今回あげた準備の流れ、そして早めにできる4つの赴任前準備物を事前に把握しておくことで、スムーズに海外赴任準備を開始することができます。
これが揃わないと、そもそも手続きが始められませんので、ビザの面接開始日がさらに遅くなる可能性も!
なので、皆さんは効率的に準備を進めてくださいね。
ではまた!