今回は、海外駐在でもっとも気になる情報と言っても過言ではない「給与事情」についてお伝えしていきます。
海外駐在員の給料・年収はいくら?
海外駐在をすると家が立つほど貯金が出来るといった噂も聴きます。
一方で、
・赴任地・業界・役職・年齢によって金額に差がある。
・各種手当・赴任先の税金・物価変動が給与を複雑化している。
などの理由などから、私自身実際に赴任するまで具体的な金額はよく分かりませんでした。
そこで今回は私の事例をお伝えして少しでも参考になればと思い記事にすることにしました。
プロフィール
給与事情を公開する上で、2020年現在の状況をお伝えします。
企業・赴任地・年齢・役職の有無等によって駐在員の給与は大きく変わますが、私の場合は以下です。
勤務先:日系メーカー
赴任地:アメリカ(ニューヨーク)
年齢:20代後半
役職:なし
年収
それでは我が家の年収について公開します。
年収と内訳について
▼年収(赴任前)
額面:550万円
手取り:400万円
↓
▼年収(赴任後)
額面:1,800万円
手取り:1,000万円
▼手取り内訳
家賃:350万(実費支給)
給与:650万(下記の手当含む)
*手当には自動車補助・海外手当・家族手当などがあります。
*給与は円とドルで分割支給されます。
アメリカ駐在員の給与は高いの?
高給与のカラクリ
手取り年収1,000万
まず額面は当てになりません。
国によって税金事情は全く異なりますので参考程度です。
次に、手取り年収はギリギリ1,000万に到達しました!
しかし...カラクリがあります。
アメリカ(特にニューヨーク)は家賃相場がバカ高く、350万の家賃手当、つまり固定費が含まれているので要注意です。
この家賃補助はアジアなど駐在する国によってかなり変動すると思います。
それでも十分良い!
非常に高額な家賃手当は含まれるものの、それを差し引いても十分に良い給与だと思います。
仮に日本でこの給与を貰う場合、
日本額面給与換算
▼家賃手当抜き
手取り650万 ≒ 額面900万
▼家賃手当込み
手取り1,000万 ≒ 額面1,500万
そもそも税金高い..という別の話はあるものの
一般の日系企業で、20代からコレだけの給与水準をもらう事は不可能でしょう。
今後の給与見通し
ちなみに推測も入りますが、私がヒアリングした範囲では、それなりの役職(年齢はざっくり目安)で赴任した場合はかなりの給与になるようです。
今後の給与見通し
20代後半(私) : 手取り650万+家賃補助350万
30代〜 主任・係長 : 手取り1000万+家賃補助400万
40代〜 課長以上 : 手取り1500万〜+家賃補助450万〜 *正確な情報少ない
メーカーの場合はこのようなイメージですが、商社や金融はさらに貰えると聞きます。
私の給与水準が低いと感じた方のための補足情報としてお伝えしました。
最後に
2020年現在、海外進出をしている企業は数え切れないほどあり、駐在員も年々増加しています。
その中で今回お伝えした給与事情は、海外駐在員の平社員の一例に過ぎません。
皆さんはこの給与水準をどう感じたでしょうか?
近年は昔ほど海外赴任の待遇は良くないとも言われていますが、まだまだ夢があると思います。
また海外駐在は非常にストレスフルな環境ですが、給与に限らず多くのリターンがあります。
この記事が海外赴任へ挑戦するか迷っている人の後押しになれば幸いです。
海外駐在の闇
今回はポジティブな面をお伝えしてきましたが、実際の仕事は非常にハードです。
「年収が分かったところで、仕事はどんな感じなの?忙しいの?」と気になる方はぜひこちらも参考にご覧ください。
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【海外駐在の闇】労働時間が長くて辛いブラックな現実が待っていた
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