今回は、海外で仕事をする際によく耳にする頻出ワードである
「海外赴任」と「海外駐在」
の言葉の違いについてお伝えしていきます。
「海外赴任や海外駐在って言うけど、赴任と駐在をどうやって使い分けているんだろう?」
と思った方、時間のない方のために結論からお伝えしますと・・
結果的に意味は、"ほぼ”同じ。なので、どちらを使っても良いです。
なので「あ、やっぱそうなの?じゃあいっか〜」という方は、目次のまとめに移動するか、他に時間をお使いください。
細かいニュアンスや言葉の意味が気になる方は、ざっと下記の記事をご覧いただければと思います。
ついでに、「転勤・出向・異動・・・」なんか似ているようで違う言葉が複数ありますので、この機会にまとめて解説していきます。
海外赴任と駐在の言葉の意味を知る上で、「赴任」と「駐在」の言葉の違いを理解する必要があります。
まずはそこからお伝えしていきます。
海外赴任と海外駐在の違いとは?
そもそも、「赴任」と「駐在」にはどんな言葉の違いがあるのでしょうか。
赴任
「新しい任地に赴くこと」「出発すること」という意味
会社から内示が出て、それを受けた社員が実際に赴任先に行くことを指します。
赴任地が海外であれば「海外赴任」となり、家族のある人が単身で赴く場合は「単身赴任」となります。
駐在
「派遣された任地に長期間とどまること」という意味
ビジネスでは「ある相当の期間別の場所に行って任務のためにとどまること」を意味します。
海外で一定期間、その国に留まる場合は「海外駐在」となります。
赴任は行くという行為を表していて、駐在は留まるという状態を表している!
ついでに「転勤・異動・出向」の意味はこちら(不要な方は飛ばしてください)
転勤・・・勤務地が変わること。引っ越しを伴う異動のこと。
異動・・・引越しの必要がないジョブローテーションなど。
部署が変わっても、同じフロア内での勤務部署変更などの場合は「異動」という言葉を使用するのが一般的。
出向・・・現在勤めている会社に在籍したまま、グループ会社など他の会社で一定期間勤務すること。
わかりやすくまとめるとこんな感じ(ここもおまけです。不要な方は読み飛ばしてください)
①現在と異なる会社(グループ会社等)で働く時 ⇨出向・転籍
籍が現在の会社に属するか属さないかで「出向」か「転籍」かを使い分ける。
出向・・・籍はそのままで新しい会社で勤務すること。(現在の企業のまんま)
転籍・・・新しい企業先に籍も変更して勤務すること。
②現在の会社で、部署のみが変更になる時 ⇨転勤・異動
引越しを伴うか伴わないかで「転勤」か「異動」かを使い分ける。
転勤・・・引越しを伴う部署変更のこと。
異動・・・引越しを伴わない部署変更のこと。(同じ会社のフロア内での部署変更等)
③新しい勤務地へ赴く時 ※①②であげた部署・籍の変更有無は関係なく使える
⇨赴任(一定期間、留まることを意味する場合は「駐在」を使う)
現在の勤務先とは異なる場所へ赴く場合は、用途に応じて「赴任」という言葉を使う。
あくまでも「赴く」という行動に対する言葉なので出向でも転勤でも関係なく利用できる。
例)新しい出向先へ明日、赴任する。
単身赴任・・・家族のある人が単身で勤務先へ行く場合。
海外赴任・・・海外へ行く場合。
→また、海外赴任先で一定期間、任務のために留まることを「海外駐在」という。
まとめ
要するに、私が気になっていた「海外赴任」と「海外駐在」は、
◆例文:夫の海外赴任が決まりました。(翻訳:夫が仕事で海外へ行くことになりました)
◆例文:夫の海外駐在が決まりました。(翻訳:夫が一定期間仕事のために、海外に留まることになりました)
くらいのニュアンスの違いだということが分かりました。
「行く」というその時点の行動を表すのか、「留まる」というその期間の状態を表すのかの表現方法の違いです。
なので最初に戻ると、「海外駐在」と「海外赴任」って何が違うの?の答えは
2つの意味はほぼ同じ!どっちでもあんまり変わらないよ!
とお伝えしたいと思います。
すごいマニアックですが、きっと同じことを思う方が世の中にはたくさんいるはず。笑
と思いますので、少しでも参考になれば幸いです。